寒くなってくると温かい鍋を食べたくなりますが、鍋にはカセットコンロが必需品です。
カセットコンロを頻繁に使用する冬になると、『捨て方に困った空のガスボンベが気が付かないうちに増えていた』ことありませんか?
増えていた空のガスボンベを確認していると、中身ありのガスボンベが混ざっていたなんてことも。

あら、使い切ったつもりだったのに…。
ガスボンベの捨て方と言えば、穴を開けて処分する方法が思い浮かびますが、中身ありのガスボンベの場合穴を開けて問題はないのでしょうか?
今回は、中身ありのガスボンベを捨てる時に気を付けることから、身近なガスボンベの捨て方をご紹介します。
ガスボンベの捨て方は中身ありだと注意が必要なこととは?


生活に身近なガスボンベと言えば、カセットコンロ用ガスボンベですよね。



鍋の季節はカセットコンロは必需品!



我が家はカセットコンロは防災用品のひとつです。
カセットコンロを使用後問題になるのは、ガスボンベの捨て方です。
特に中身が残ったガスボンベの捨て方には、悩んでいる方も多いはず。



中身ありだと扱い方が難しいですね。
もしもガスボンベを中身ありのまま、正しく処理せず捨てたらどうなるのでしょうか。
- 中身ありのガスボンベがパッカー車と言われるゴミ収集車内に取り込まれる際に破裂、ガスが噴き出し火災が起こる
- ゴミの焼却場でガスボンベが爆発する



実際に火災が起きたニュースをご覧になったことがありますよね?



私の住む市でもゴミ収集車が火事になったとニュースを見ました!
では、中身ありのガスボンベの捨て方はどうしたら安全なのでしょうか。
火災や爆発などの事故を起こさず、安全に捨てるには注意することが2点あります。
- ガスボンベの中身は空ですか?
- 安全にガスボンベを空にしていますか?
事故を起こさず安全に廃棄するために大切なことは、注意することを事前に頭に入れておくことです。
ではガスボンベを安全に廃棄するために注意することを、詳しくお話しますね。
ガスボンベの中身は空ですか?
ガスボンベを捨てる前に、まずは中身があるかを確認しましょう。
- ガスボンベを上下に振ると液体の音が聞こえる
- ガスボンベ同士の重さを比べてみる
ガスボンベを振ったときに「シャカシャカ」とわずかでも液体の音が聞こえたら、中身が残っている証です。
また空のガスボンベは新品と比べると軽いので、どのガスボンベが使用済みかわからない時に確認することが出来ます。



ガスの重さだけで分かるの?



重さで確認できるのは中身の大体量だけです。
新品と重さが変わらなければ、正しい使い方で中身を使い切ることをおすすめします。
中身がわずかでも残っているようなら、ガスボンベの中身を抜いて空にする必要があります。
中身が燃えやすいガスのカセットコンロ用ガスボンベは、無理にガスを抜くと危険です。
中身を空にするときは、どのようなことに注意をしたらいいのか、さらに詳しくお話ししますね。
安全にガスボンベを空にしていますか?
中身ありのガスボンベを空にするには、まずは正しい使用方法で中身を使い切ることが安全で安心です。
正しい使用方法で使い切れなかったガスボンベは、中身を空にする作業を行う必要があります。
ですが先ほどもお伝えしましたが、ガスボンベには燃えやすいガスが入っています。
安全に捨てるために、ガスボンベを空にする際には注意をしてほしい3つのことがあります。
- 中身が多く残ったガスボンベに穴を開ける
- 空にする作業をキッチンで行う
- 近くに車がある場所で作業をする
安全に中身を空にするため、大切なポイントをお話します。
中身が多く残ったガスボンベに穴を開ける
大量に中身が残ったガスボンベにそのまま穴を開けると、ガスが穴から噴出し止められなくなります。
噴出した燃えやすいガスが辺りに充満し、そこに何らかの理由で火の気が発生すると引火し火災や爆発が起こってしまいます。



注意しないととても怖いですね。
中身がたくさん残っている時は、ガスボンベに穴を開けると危険なので止めましょう。



穴を開ければいいと思ってた!気をつけよう!
空にする作業をキッチンで行う
一般的なキッチンは壁に囲まれガスがこもりやすい上に、元々火の気もあるため、中身を空にする場所には適していません。
ガスは空気よりも重たいため、シンクなどの窪みに溜まります。
そのため溜まったガスに気が付かずに、時間が経過してから火を使い引火することも考えられます。



換気扇があるから大丈夫かなと思っていました!
実際にガスがキッチンから換気扇を通り屋外に出て、屋外に設置している給湯器に引火したという事故も起きています。
キッチンに限らず屋内では、ガスボンベの中身を空にすると狭い室内にガスが充満し滞留してしまいますので、絶対に行わないでください。
近くに車がある場所で作業をする
どれだけ屋外の風通しのいい場所であっても、近くに車が停車している場所で作業を行うのは大変危険です。
万が一抜いたガスがガソリンの入った車に引火してしまうと、爆発など大きな事故になってしまう可能性があります。



外なら安全と思っていたら、確かに危険ですね。
中身ありのガスボンベを空にする作業は、細心の注意を払って行わないと大変危険なことが分かりましたね。



とても怖いですね。
正しい捨て方を理解していないと自分も周囲も事故に巻き込んでしまいますので、最大限の注意をして作業をしましょう。



ガスボンベの正しい捨て方を事前に頭に入れて廃棄をしましょう。
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ガスボンベの捨て方で安全に処理する方法


中身ありのガスボンベを空にしようとすると、危険を伴うことがよく分かりましたね。



危険なことはよくわかったけど、じゃあ安全に廃棄するにはどうしたらいいの??
ではここからは先ほどお話した注意点を踏まえて、安全な中身ありのガスボンベの捨て方についてお話します。
捨て方に困ったガスボンベを安全に処理するためには、大事なポイントが3つあります。
- お住いの自治体が推奨するガスボンベの捨て方を事前に確認する
- 中身は正しい使い方で使い切る
- 中身を空にする時は周囲半径2mに何もない屋外で!
ガスボンベを安全に処理する3つのポイントについて、詳しくお話していきましょう。
お住いの自治体が推奨するガスボンベの捨て方を事前に確認する
まず空にする作業の前に、お住いの自治体が推奨するガスボンベの捨て方を確認しておきましょう。



実は2018年頃から缶の穴開けを禁止する自治体が増えています。



ガスボンベやスプレー缶は穴を開けるものだと思ってた!
実際に東京23区や大阪市や横浜市では、危険な為穴開けをせずに出すように案内をしています。



そうなの⁉全然知らなかった!
それとは反対に相模原市や盛岡市など、穴を開けて出すことを推奨している自治体もあります。



自治体でそんなに違うんですね!
ガスボンベは穴を開けてから廃棄すると、思い込んでいらっしゃる方もいるかもしれません。
事前にお住いの自治体の捨て方を確認し、中身を空にしてから廃棄をしましょう!



市の案内をもう一度確認してみます!
中身は正しい使い方で使い切る
ガスボンベを廃棄するには中身を空にしなければいけません。
危険を伴う穴開け作業をする前に、まずはカセットコンロで使い切ることをおすすめします。
正しい使い方で中身を空にすることが、何よりも安全で安心です。



確かにこの方法が一番安全ですね!
長時間カセットコンロを使う場合は、一酸化炭素中毒を防ぐため窓を開けるなど換気を十分に行いましょう!
ですがどうしてもガスボンベを空に出来ない場合は、どうやって空にしたらいいのでしょうか。



安全に中身を空にする方法をご紹介しますね!
- ガスボンベのキャップを外す
- ガスボンベの先端を石やコンクリートなどの固い地面に押し付ける
- プシューという音がしなくなるまで中身を出し切る



最後に缶を振ってみて「さらさら」などの音がしないことを確認しましょう。



今度やってみます!
中身を空にするときは周囲半径2mに物がない屋外で!



中身を空にするにはどんな場所で行ったらいいの?
中身が残っているガスボンベを空にする作業は、必ず風通しの良い屋外で行いましょう。
ですが屋外でも近くに車や給湯器、またガス抜き作業をしていることを知らない方が近づいて来ても大変危険です。
周囲と半径2mほどの距離を確保した上、屋外で作業を行ってください。



作業中も周囲の状況を確認しながら行いましょう!



作業中に家族が近づいてきても危険なので気を付けます!!
ここまでガスボンベを廃棄する際に、安全に処理する方法についてお話してきました。



自治体で捨て方が違う事には驚きでした!!
事前に知っておくことが安全に繋がりますので、この機会に自治体やごみ処理施設の案内を確認しておくといいですね!
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ガスボンベの捨て方キャンプ用コンロの場合


最近ではコロナ禍でキャンプ人気が高まり、ご家庭のカセットコンロだけでなく、ガスボンベを目にする機会が増えてきましたね。
キャンプ用コンロのガスボンベの捨て方は、空にしてから廃棄することはカセットコンロ用ガスボンベと同じです。
まずは缶を振って「シャカシャカ」や「チャプチャプ」など音がするかを確認します。
音がしたら中身が残っていますので、中身を空にする作業を行います。
- 最後まで使い切り空にする
- カセットコンロ用と同じような先端があれば、コンクリートなどの固い地面に押し当てて空にする
- 押し当てるような先端のないガスボンベの場合、ガスの出口に竹串などを刺して中身を抜いて空にする
作業後中身が空になったキャンプ用ガスボンベは、自治体のルールに従って廃棄しましょう。



キャンプ用ガスボンベも穴開けはしなくていいの?
キャンプ用ガスボンベもカセットコンロ用と同じ扱いですので、穴開けが必要かは必ずお住いの自治体の捨て方を確認をしてください。
キャンプ用品メーカーのコールマンでは、中身を抜くことが出来ないガスボンベを直営店へ持ち込みすると無料で回収するサービスを行っています。



無料で回収してくれるのは安心ですね!
キャンプ用コンロのガスボンベはカセットコンロ用よりも重たく扱いにくいので、捨て方に困った方は無料回収サービスを利用してくださいね。
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まとめ


- 中身ありのガスボンベを空にする作業は火災などの大事故に繋がり大変危険
- 中身ありのガスボンベを空にする作業は、屋外で周囲の物と最低2m距離を取ってから行う
- 必ず住んでいる自治体の捨て方を確認してから、空にする・穴を開けるなど作業を行う
ガスボンベの捨て方を一歩間違うと、火災や爆発などの大きな事故に繋がり大変危険と言うことがよく分かりましたね。
特に中身ありのガスボンベの取り扱いは危険を伴いますので、出来るだけ中身を使い切りましょう。
以前は当たり前だった穴あけの作業を禁止する自治体が増えていますので、事前に捨て方をしっかり確認してから安全に廃棄しましょう!!