2023年5月18日に歌舞伎役者の市川猿之助容疑者一家が無理心中をし、両親が死亡した事件。

多くの人が驚いたのと同時に、ショッキングなニュースでしたね。
市川猿之助容疑者の回復を待ってから警視庁は聴取をしていましたが、2023年6月27日に母親の自殺を手助けした疑いが強まったとして逮捕する方針であることがわかりました。
市川猿之助容疑者は、今後父親の自殺ほう助についても逮捕・起訴される可能性はあるのか、また歌舞伎役者に戻ることができるのか、調べてみました。
【市川猿之助容疑者が逮捕】起訴される可能性は低い可能性も??その理由は


市川猿之助容疑者が一家が無理心中を図ったのは、2023年5月18日、40日ほど経った6月27日に警視庁が母親の自殺を手助けした疑いで逮捕する方針を固めました。
家族で心中を図った場合、起訴される可能性はどうなのか気になるところですよね。
ですが自殺ほう助の場合、起訴されない場合もあるようです。



それはなぜなのでしょうか??
起訴される可能性を話す前に、市川猿之助容疑者一家に何があったのか、おさらいしておきましょう。
市川猿之助一家の無理心中の背景
2023年5月18日 市川猿之助一家が無理心中を図る
市川猿之助容疑者のマネージャーが一自宅に訪問し、両親と市川猿之助が倒れていることに気づき通報
母親はその場で死亡が確認され、父親(市川段四郎さん)は病院に搬送されたが、死亡が確認
市川猿之助容疑者は、命に別状はなく2日後の5月20日に退院
2023年5月24日から警視庁による本格的な事情聴取が開始
警視庁の事情聴取に対して、市川猿之助容疑者は、
- 両親と心中を図ったと供述
- 家族で話し合い、死のうとした
このように説明をしていました。
家族一家で心中した理由は??
死亡した市川段四郎さんと市川猿之助さんは、歌舞伎界にとって、なくてはならない存在だった2人です。



あまり歌舞伎を知らないという人でも、この2人を知っている人は多いのではないでしょうか??
そんな家族がなぜ、一家で無理心中をしようと思ったのか、その理由として言われていることは、下記の通りです。
- 女性セブンに、『歌舞伎界に激震の性被害!!市川猿之助 コロナ拡散濃厚セクハラ』という記事が書かれたこと
この女性セブンの記事が本当かどうかは明らかになっていませんが、市川猿之助容疑者による『性被害問題』は、未成年者もいたという疑惑があり、強制性交罪での立件も視野に捜査を進めているといいます。



こちらに関しても情報が入り次第、追記していきます。
この女性セブンの記事が決め手になったのかわかりませんが、市川猿之助容疑者は、『こんなことを書かれたら、もう生きていても意味がない。家族みんなで死のう、ということになりました。』と供述したそうです。
家族会議の内容
父親の市川段四郎さんは、末期がんで要介護状態だったといいます。
2012年に病気を発症して以来、歌舞伎の舞台から遠ざかっていました。



市川段四郎さんの病名は、公表されていませんでした。
そのため家族会議は、死亡した母親と市川猿之助容疑者の間で進められた可能性が高いと推測している人もいました。
ですが、事情聴取を受けた市川猿之助容疑者は、『家族で死んで生まれ変わろうと話し合った』と警視庁に説明し、さらに『両親が薬を飲んだ』とも話していました。



そのため、市川段四郎さんも話し合いに参加していたと思われます。
以上が、今伝えられている市川猿之助一家の無理心中の背景です。
市川猿之助容疑者は起訴されない可能性もある??
市川猿之助容疑者が今回逮捕される理由は、母親の自殺を手助け(自殺ほう助)した疑いが強まったからです。
- すでに自殺を決意している者の自殺を手助けして、自殺させること
- 心中するつもりで自分だけ死ねなかった場合、死亡者の手助けをしたとして、自殺ほう助罪が成立する可能性が高い
市川猿之助容疑者一家も家族で話し合いの末、自殺を図り、猿之助容疑者だけが死亡しなかったということで、『自殺ほう助』の罪で逮捕という流れになります。
自殺ほう助で逮捕されたものの、場合によっては、起訴されないケースがあるそうです。
自殺ほう助にならないケース
自殺ほう助剤が成立させるためには、
- 自殺者が死ぬことの意味を理解し、自由に意思決定する能力を有している必要がある
市川猿之助容疑者一家は、「家族で心中しよう」と家族で話し合いを行なっていることから、自殺者が死ぬことの意味を理解し、自由に意思決定する能力を有していると言えるでしょう。
そのため、自殺ほう助にならない可能性もあり得るかもしれません。



情報がわかり次第、追記していきます。
自殺ほう助はなぜ処罰される??
場合によっては、自殺ほう助にならないケースがあるのに、なぜ処罰されるのか??という疑問が出てきますよね。
まず自殺は、個人的な権利であるため犯罪ではなく個人の意思決定のため、正犯はいません。



自殺が犯罪とならないのは、個人的な権利であるため、自殺者の自己決定権が尊重されるべきだからです。
- いくら本人に自殺をする意思があったとしても、第三者が本人の死に関与することまで正当化することはできないため
そのため、正犯なしでも処罰できるようにするために、独立の処罰規定が設けられているそうです。
自殺ほう助の刑罰は??
自殺ほう助で起訴された場合の刑罰は、懲役6ヶ月〜7年とされており、初犯であれば執行猶予になることが多いようです。



市川猿之助容疑者が仮に起訴された場合も、このような刑罰を受ける可能性が高いでしょう。
ですが、現在母親の自殺を手助けした罪で逮捕となり、父親の市川段四郎さんの死亡の経緯については、警視庁は今後慎重に調べるとしています。



捜査内容によっては、今後起訴される可能性も十分考えられるでしょう。
家族一家で心中を図り、両親が死亡、猿之助容疑者が逮捕される事態となった今回の事件。
今後の捜査で猿之助容疑者の処罰がどうなるのか、注目されますね。
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市川猿之助容疑者に歌舞伎役者に復帰してほしい声があるワケ


一家で無理心中を図り、母親の自殺を手助けした疑いで逮捕されることになった、市川猿之助容疑者。
市川猿之助容疑者は、10月までの休演が発表されています。
市川猿之助につきましては、今なお当局による対応が続いており、さらに推察される本人の心身の状態を鑑みましても、6月公演に引き続き、その後の出演も困難と判断し、10月までの下記各公演につきましても、休園とさせていただきますことを決定いたしました。
松竹 ホームページ
ですが、この発表に疑問の声も聞かれました。
- この時点で復帰させる意向というのが怖い
- 猿之助は10月まで休演とかそんな次元の話じゃないんじゃないのか…
- なんで復帰前提なんですかね??親2人を手にかけたのは事実。お涙頂戴の演出で復帰とかありえないんだが…
自殺を図り、両親が死亡、自分だけが生存している状態で、復帰を前提に話を進めていることに疑問を持つ人も多いでしょう。
ですが、市川猿之助容疑者に復帰してほしいという声の中には、松竹の経営面も関係しているようです。
松竹の経営面
今回の騒動の前から松竹も経営面で危機に瀕していたそうです。
映画を公開しても目立ったヒット作はなく、さらに新型コロナウイルスの影響で、歌舞伎はもちろん、舞台も入場制限を設けるなどの対応に迫られていました。
歌舞伎界の革命児と言われている市川猿之助容疑者は、人気漫画『ONE PIECE』の世界と、歌舞伎を融合させた舞台『スーパー歌舞伎Ⅱワンピース』を2015年に上演すると、大きな話題になりました。



2017年には、再演を果たしています。
舞台だけでなく、ドラマやバラエティーに参加し、瞬く間に歌舞伎界のスターとなっていた市川猿之助容疑者。
人気の高い市川猿之助容疑者を失うと、興行面であまりに痛いと考える松竹は『いつ復帰させるのか』を模索し、猿之助容疑者が戻ることができれば、ファンは受け入れてくれると信じているという情報もありました。
歌舞伎ファンからの声
また、市川猿之助一家が自殺を図ったというニュースが流れ、街頭インタビューを受けた人の中には、「猿之助さんは絶対に戻ってきてくれる」、「また猿之助さんの演技をみたい」という声がいました。
ですが、今回母親の自殺を手伝った罪で逮捕されることになり、市川猿之助容疑者は歌舞伎に戻ってこれるのか、また本人が「もう一度舞台に立ちたい」と思うのか、不透明です。
Twitterでも「復帰は難しいのではないか??」という声も多いです。
市川猿之助容疑者が歌舞伎に復帰できるか、できないかは、まだ分かりかねます。
ですが、逮捕されても「復帰をしてほしい」と願う人が多いことを考えると、市川猿之助容疑者は『歌舞伎界でのスター』なのだと感じますね。
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まとめ
- 市川猿之助は、2023年6月27日に母親の自殺を手伝った自殺ほう助の罪で逮捕される
- 父の市川段四郎さんが死亡したことについては、まだ調査中
- 自殺ほう助は、起訴されないケースもある
- 歌舞伎に戻ってきてほしいと願う声も多数ある
2023年5月18日に市川猿之助容疑者一家の無理心中事件は、日本各地でショッキングなニュースだったのではないでしょうか??
母親の自殺を手伝った罪で逮捕されますが、今後市川猿之助容疑者は起訴されるのか、また歌舞伎に復帰できるのか、まだまだ注目が集まりそうですね。